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2006年12月18日
「ニコレットの居酒屋」
禁煙グッズ「ニコレット」のテレビCMを見たことがありますか? 不気味な顔をしたタバコのお化けがいっぱい登場するあのCMだ。最新バージョンでは背景に居酒屋が使われているが、なんとこれがミニチュアなので、CM制作会社からの依頼でぼくが制作を担当した。実は11月にも一回その話題をここに掲載したことがあった。ところがCMが放送されるまでは他言無用とのクレームがあって急遽削除したことがある。しかしやっと最近、CMのオンエアーが開始され、話題解禁となったので、本日あらためて掲載することにした。
居酒屋ではあるが昼はサラリーマンを相手に昼食サービスもやっているという設定の、庶民的・大衆的・飲食店の内部造作をつくってほしいというのが今回の依頼だった。特にスケールをいわれたわけではないが縮尺を12分の1とし、10月20日ごろ、つくりはじめた。だがCMの撮影が11月9日と決まっていたため、スペシャル超特急での仕事を余儀なくされた。
下がその居酒屋だ。
これは完成一歩手前の写真で、店の玄関方向から裏口方向を見たもの。この写真を撮ったのは11月8日の午後8時ごろだったが、作品は翌朝5時にやっと完成。その後ただちにCM制作会社によって引き取られ、ぼくのところでは完成写真を撮る間がなかった。作品はそのまま二子玉川のCM制作スタジオへと運ばれ、そこでプロによる完璧な完成写真を撮った。そのときの写真が現在流れているCM映像の背景に使われている。ただCMでは下の写真の逆方向、つまり裏口方向から玄関方向を見た絵柄を中心に編集されているため、少し雰囲気がちがうかもしれない。

撮影:伊藤誠一
壁に貼ってある品書きビラや食器などの小物類はよしだともひこ氏が制作した。
二コレットのCM
2006年12月18日
2006年12月9日
「トキワ荘その後」
前々回のトークスでは80分の1・トキワ荘が池袋で展示されることをお知らせした。その後この作品はしばらく「石ノ森萬画館」(宮城県)で展示され、その後は日本テレビの「ぶらり途中下車の旅」(前回トークス参照)に出演するため、いったんぼくの工房へと戻っていた。そしてテレビ出演の数日後、うっかり作品を床におっこどしてしまうという一大アクシデントに見舞われた。屋根の方向からまっ逆さまに落下したため、屋根の角がおおきくひん曲ってしまい、峰瓦や鬼瓦が砕けてぶっ飛び、樋がぐにゃぐにゃに曲がり、数枚の窓ガラスが建物から外れて床に散らばった。一瞬真っ青である。落胆のあまりその日はなにもヤル気がおきず酒を飲んで寝てしまった。しかし翌日気を取りもどし真剣に修理したところ、ほとんどわからないほどにまで回復し、ほっと胸をなでおろした。また落とすと大変なので早いことどこかに持って行くのが安全と考え、先日秋葉原のイエローサブマリンへと運んでしまった。そんなわけで80分の1・トキワ荘は、現在イエローサブマリン「芳賀コーナー」の、棚の最上段に陳列してある。持って行ったときのこと、模型には決して驚くことのないこの店の店長が、初めて、「いやぁ〜スッゴイですねえ〜」と、ビックリまなこで声をあげたので、逆にこっちが驚いた。
一度是非ご覧いただきたい。
イエローサブマリンの所在地は当サイト「インフォメーション」に掲載してあります。

写真:伊藤誠一
2006年12月9日
2006年11月20日
「ぶらり途中下車の旅」
あれっ?と思ったかたがいるかもしれない。つい数日前までこの場所にあった最新トークス一件を、事情があって削除した。かわってきょうは「ぶらり途中下車の旅」について。
12月に放送予定の表題番組取材のため、日本テレビのスタッフ一行6名がぞろぞろっと芳賀のおんぼろ工房へとやってきた。できるだけキタイ服を着て、部屋をめいっぱい散らかして彼らを待つつもりだった。ところが散らかすまえにクルーが到着してしまい、そのとき部屋はまだ片づいていた。それを見たディレクターは、これじゃまったく絵にならない‥と機嫌がわるい。
「われわれは、そのために、わざわざ時間を使っているのですから‥」
けっこうキツイをことをおっしゃる。
「まあとにかく、ただちに散らかしますから、少し待ってください‥」
ぼくはやおら棚から丸ノコをとりだしてガーガーコンパネを切って若干のおがくずを宙に舞わせ、板切れを床に散らばして、自分の体にもさりげなく微量のおがくずをふりかけた。そうしてからもう一回見てもらった。
「まあいいでしょう。芳賀さんはそうやってここでガーガーやっててください。いまタレントさんがきますから‥」
というわけで、TVタレントでありムービー・アクターでもある勝野洋(かつの・ひろし)さんが、ぶらりと部屋に入ってきた‥。
そんなわけで、12月9日(土)放送予定の「ぶらり途中下車の旅」に、芳賀がちょこっと登場する予定だ。日本テレビ。番組は午前9時半から、です。
どうぞよろしく。

右が俳優の勝野洋さん
2006年11月20日
2006年10月10日
「80分の1/トキワ荘展示のこと」
ただいま小型版トキワ荘(縮尺80分の1)を製作中だということは、前回お知らせした。この作品は、完成後以下の場所・日程において展示される。お時間のある方は是非ごらんいただきたい。
日程: 2006年10月23日(月)〜29日(日)
場所: 「宮城ふるさとプラザ」2階・観光情報コーナーにて
住所: 東京都豊島区池袋1-2-2東池ビル
電話: 03-5956-3511
---期間中「宮城ふるさとプラザ」では石巻観光物産キャンペーンというイベントを開催中で、「石ノ森萬画館」を紹介するブースがある。そこに80分の1・トキワ荘が展示される予定だ。
展示日程は上のように決まったが、作品はまだ完成していない。だから、いそがしい。お陰さまで外壁は終わり、あしたから屋根に取り掛かるところである。屋根が終わったら今度はベースを作らねばならない。20日までに、だ。
屋根については諸説ある。水野先生は普通の日本瓦だったとおっしやり、大家さんはグレーのスレート瓦だったという。なにしろ屋根が写っている写真はないのである。図面もない。だから本当のところはよくわからない。ところがである。トキワ荘は「赤い瓦」(赤っぽい色の瓦)だったとおっしゃる御仁があらわれ、ますますわからなくなってきた。その御仁とは藤子不二雄・A(本名・安孫子素雄)氏である。藤子不二雄といえば代表的トキワ荘在住のマンガ家だった方で、誰でもが知っていると思う。その藤子先生に、以前鈴木伸一氏が、僕の作った前作トキワ荘の写真を見せたことがあるらしい。そのとき藤子氏は、即座に、屋根の色が違うような気がする‥という感想を述べたという。そのことを鈴木氏から後日うかがい、以後ずっと気になっていた。ところで鈴木伸一氏とは、藤子・F・不二雄氏描くところの「どらえもん」に登場する小池さん(常にラーメンを食べているキャラ)のモデルになったといわれている伝説的マンガ家で、やっぱり当時トキワ荘に住んでいた。そんなグレートなお二人から屋根の色を指摘されたとあっては、おちおちしておれない。そこで先日、思い切って新宿の「藤子スタジオ」にお邪魔し、屋根の色も含めて、外壁の色のことや、ふすまの柄のことなど、そのほかにもいろいろな事柄を、直接藤子先生からお伺いしてきた。それら貴重な証言は、できるだけ今回の作品に反映させたいと考えている。下が訪問時の写真である。自分があんまりにもデブっていることに愕然とし、とても悲しくなった。本当は見せたくないのだが、今般のトキワ荘の信憑性を裏付けるため、しぶしぶ掲載することにした。

左が藤子不二雄(A)先生
写真: ままや
2006年10月10日
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